ツナミを乗り越えて農業復興 [農業]
忘年会の翌朝、宮城県岩沼市の阿武隈川河口へ。 向こうは亘理町、手前が岩沼市です。
いまは穏やかな水面ですが河口を削ったツナミは画面右の亘理町を襲い大きな被害をだしました。
岩沼市側の太平洋からは護岸を乗り越えたツナミが押し寄せ、爪痕を残しています。
護岸で勢いをそがれたツナミですが、松林をなぎ倒しつつ市街地へ押し寄せました。
周辺の杉の木はすべて倒れましたが、ケヤキの木は健在です。シンボルみたいな存在ですね。
塩水につかった水田の塩抜きもほぼ終わり、土もしっかり残りました。
来年から米作りがスタートします。
しかし、問題は水。ツナミで農業用水路のパイプがつまっていました。
この地方は、私にとっても記憶に残る場所です。平成元年頃、このあたりを取材をしたことで、暴力団などと死闘?を繰り広げた場所です。 http://hamapro.blog.so-net.ne.jp/2005-12-09
当時、このあたり一帯では農地の一時転用制度を悪用して、砂利や砂を取ったあとの水田に産業廃棄物を埋め戻してまた、農地にするトンデモナイことが行われていました。私のリポートが全国にオンエアされ明るみに出たせいで、この地方ではストップはかかりましたが、その影響がいまになってでてきました。もともと産廃などガラクタを詰め込んだ水田なので震災で地盤沈下したり、海水が混じりの地下水が噴き出したりすることです。将来に禍根を残すことは、20年前だって素人の私にもわかっていました。1部の水田とはいえ、それを黙認した農行政の責任は大きいと思いますね。
来年の春、このあたりは一面の稲穂がたなびきます。
ツナミは家や農地だけでなく地域の生活やココロまで押し流してしまいましたが、残った僅かな人たちが復興にむけて懸命にガンバッテいます。
しかし、こうした農地の復興には税金が使われますが、まず元の区画などにもどす原状回復をしたあと、新しく田んぼを仕切り直すのだそうであります。最初から大きな区画にすれば・・・と思いますが、所轄官庁が違うのでそんなムダなカネがかかるとか。まったくアホか・・・ですが、相変わらずの縦割り、自民から民主になっても引き継がれている硬直化した根本を変えない限り日本低国は、な~んにも変わりませんね。
そういうわけで総選挙!私がゼッタイに入れたくないのはのはまず裏切り民主、自民、公明。維新も石原と野合して自民党極右派みたいもんですしね。ぜんぶまとめて阿武隈川堤防の人柱にしたいところです。
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