津波から命を守るドングリ採取~「森の長城プロジェクト」~ [自然]
きょうの主役はドングリ、「アラカシ」です。
ドングリを被災地の海岸に植えて津波から命を守る「森の長城プロジェクト」(公益社団法人)のドングリ採取が、宮城県岩沼市で行われることになり、カメラマンとして参加しました。
このプロジェクトは、去年、岩手・大槌町で3000本のドングリを植樹して以来、津波の被害を受けた海岸線など各地で植樹、成長した森の木で津波から命を守ろうというもの。
植樹しつつ、その一方で、地元産のドングリを採取、育苗、3年かけて植樹できるようにします。
・・・というわけで、今回はボランティアの皆さんのドングリ採取に同行。
土曜日の朝、仙台駅前を貸し切りバスで出発!
津波が襲った岩沼市の海岸では、「1000年希望の丘プロジェクト」が進行中です。
あちこちに土が盛られその土手にドングリを植樹します。
今年6月に植えた3万本のドングリはしっかり根付いていました。
自分たちが植えたドングリの成長ぶりを見るとココロが和みますね。
植樹するのは、アラカシ、シラカシ、ウラジロガシ、アカガシ、スダジイなど・・・・
木の生長を妨げる草取りです。
きょうは穏やかな海・・・・。
ドングリ採取は岩沼市金蛇水(かなへびすい)神社の境内です。
アラカシの大木があってドングリをいっぱい落とします。
採取したドングリは一ヶ月あまり水に浸して、ムシなど駆除して3ヶ月後に発芽させます。
そして、3年かかって植樹できるように育てるのです。
下の水路におちたドングリも見逃しません。ドングリ採取、2日目は 8時半スタートです。
思えば・・・
報道カメラマンしてた時、昭和天皇崩御の年に仙台へ転勤、庄司幸助(元衆議院議員)さんに遭遇したのがきっかけで、東北の自然・環境や農業をテーマに取材することになりました。 庄司さんに「元国会議員を運転手にしたのはオメエくれえだ」といわれながら白神から舟形、泉が岳など、ブナ林と保護運動をあるところをくまなく案内、学ばせてもらいました。(♫ ボクには免許がない~)
庄司さんは東北の自然保護運動を源流のブナ原生林から里山へ、市民の目線でリードしていった方です。
今回の森の長城プロジェクトは、ボクにとっては、里山まできた自然と人間との関わりを海岸線まで広げた新しい目線があり、カメラマンとしての参加ですが、ご協力させて頂くことにしました。ま~個人的ですがカメラマンとしての後半期に手がけたテーマである「源流の森から里山」が、ついにゴールの海岸線まで到達・・・といった興味もあるわけです。
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