映画「SP」(野望編)はちょっとムリ筋 [見る&読む]
継続中の編集がほぼ終わったので、編集用PCのメモリーを、6GBから12GBにパワーアップ!
異常ないのを確認して黄昏の渋谷で同居人と待ち合わせ・・・。
渋東タワーで、映画「SP」を見ました。
「SP」は、危険を予知する特殊能力の持ち主の岡田准一が要人警護で活躍する、踊らない大捜査線映画です。以前、TVでやっていた時は深夜の時間帯なれどかなりおもしろくて、最終回が含みをもたせた感じで終わっていたので気になっておりました。
そういうわけで、日本映画は殆ど観ないけど、でかけたというわけです。
映画版は、TV版のモロ続編!です。TVを見ない方にはたぶん・・・分かり難い描写もありますが、そもそもそういう方は相手にしてませんぜ~♪ という映画です。
岡田准一SPは眼力があって、アクションシーンも相当練習したんでしょうか、かつての柔道二段と少し格闘技をかじったボクにも、その成果が伝わってきました。同居人など岡田君、素敵~ と言っておりました。
しかし、見せたのは断片的なシーンだけで、シナリオにかなり無理を感じました。
政治家を警護して国会へ向かうラストシーンに次々にヒットマンが四段構えで襲いかかるわけですが、凶器は最初、ナイフ、ピストル、クロスボー(弓)、パイプ爆弾、仕上げは狙撃ライフル!
日本では入手不可能な軍用ライフルを使う連中ですから、ここは最初は、ピストル、手投げ弾、最後に国会前でライフルで仕上げでしょう。つまり武器の使用に合理性がまったくない・・・。
はじめ自宅をでたところでナイフの一団に襲われてSP2人が負傷して退場、残るは2人、ここで無線・携帯電話で警視庁に連絡、応援や救急車を呼ばないといけないわけですが、なぜか携帯が通じない、ご近所さんを起こして電話すればいいじゃん・・・と思うんですけどね。襲撃現場から、目的地国会まで3キロあまりの住宅街のど真ん中、クルマが壊れたので徒歩の設定です。
応戦するSPもナイフの敵に素手で戦います。ピストルで応戦すれば一瞬でカタがつくと思うし、なにしろ警護対象をほったらかしで格闘するなんてヘン・・・ですね。住宅街なので遠慮したのかな。
国会前では導火線のあるパイプ爆弾に襲われるわけですが、ライターで火を付けて投げるなんてそんなバカな~ かなり派手なシーンですが、やたら警察官が多い場所なんだけど誰も来ない・・・・しね。
要はクライマックスシーンを引っ張るために、そんな設定になっているようですが、某国検察庁みたいな無理筋の構図なんですね。
TVの続きはTVでやればいいような出来で、劇場映画にする必要はまったくない作品ですが、続編の「革命編」も公開予定だそうです。同居人は、「岡田君が素敵!だからいいんじゃない」。
しょーがない、「SP革命編」も見に行くか・・・。 もうちょっと納得いく合理的なシナリオに期待!
妖怪王国を行く [見る&読む]
午前中、早い時間に境港の水木しげるロードへ。
目玉おやじと鬼太郎が歓迎してくれました。
139体の妖怪たちが、ブロンズ像になって水木しげるワールドを繰り広げています。
朝からけっこうな賑わいです。
こどものころからよ~く知っている境港ですが、なんの活気もない寒村のたたずまいが一夜にして(平成5年から水木しげるで町おこしをしていましたが・・・)、イマを迎えたのか? 頑張ってこられた関係者の苦労もあったンでしょうね。
ネズミ男です。友人のディレクターが若い頃、そう呼ばれていました。
漫画の平面キャラクターが本格的なブロンズ像で3D表現されたホンモノ感も、成功の要因のひとつだったのかなと思います。これがチープだったり、ニセモノくさいとこうは行かなかったでしょう。
うちの同居人が怒るとこんな感じですねえ。
お土産も水木しげるワールドのひとつです。
← 理髪店
人口4万人たらずの境港市に・・・・
イマでは100万人を越える観光客が訪れ、商店街は再び息を吹き返しました。
課題はできるだけ観光客を引き留める、あるいは宿泊に結びつける+αの創出でしょうか。
お泊まりは隣の松江市へ~♪ になっちゃいますので、魅力的な宿泊施設も欲しいですね。
観光客を当て込んで新規開店した蕎麦屋で昼ご飯~
(株)ミシマの専属デザイナー フリート・フジモト氏と、境港の街のデザインについて考察しつつ、今夜も焼酎で乾杯することになりました。
雨降りには本を~ [見る&読む]
大石英司さんの「対馬奪還戦争」のラスト5巻が出たので、サブウエイの不味いコーヒーのみつつイッキに読みました。雨降りでなくても~、このところヒマで時間だけはたっぷりあるのであります。
小説では竹島にミサイルが撃ち込まれたのをきっかけに、打倒、日帝!対馬へ韓国軍が侵攻しちゃいますが、結局、自衛隊がサイレントコアなどの活躍で撃退します。朝鮮半島では、哨戒艦の沈没事件があっただけに、ちょいリアルな現実があります。
狭い島なので戦闘機は登場せずにヘリコプターが活躍! めちゃ高いAH-64D アパッチロングボーです。 自衛隊の装備としては???とされているようですが、ついに出番です。
AH-64
最強へりAH-64のDVDを買ってきました。攻撃ヘリの作り方を勉強できるのです。
1機ずつ手作り感いっぱいの工場のラインなんですね。この世界一高いへりを日本は60機そろえようとしたそうですが、結局は調達中止。違約金を含めて1機あたり200億円あまりの税金を払うはめになったとか。仕分けできなかったんですかね。
高すぎるヘリはあきらめてSASなど特殊部隊出身の傭兵がアフガニスタンの大地を駆け回ってで暴れる小説です。クリス・ライアンのシリーズと似ていますが、こちらのほうが爽快感がありますね。
こちらもSFアクションです。攻殻機動隊の草薙素子隊長を男にしたような元特殊部隊のお兄さんがが、未来の日本で暴れまくります。本来の人格はチップ化され、金持ちは自由に体をのりかえられるのであります。ボクも擬体欲しい~。
戦場は、地上から空へ~♪
ジャック・キャンベル「彷徨える艦隊」は、最終巻の6巻がまだでない。
めっぽう面白かったデイビッド・ウェーバー「反逆者の月」3巻も読んじゃったし・・・。
遅まきながらこのところミリタリーSFにはまっております。
この表紙絵で手がでなかったデイビッド・ウェーバー「オナー・ハリントン」シリーズをついに読むことにしました。1999年刊行(ハヤカワSF)でまだ一刷? しかし、これが結構おもろいのです。
イメージの戦場に別れを告げて、山田咲道さん「バカ社長」の続編、「バカ上司」。
以前所属していた青山の会社を彷彿とさせます。
あつくなったら・・・、ミステリーです。
今月の小説でいちばん面白かったのは、C・J・ボックス「震える山」。
日本で言えば「国立公園レンジャー」みたいな存在ですが、大きな権限を持っているところが大違いです。ラストが鮮やかです。
ミリタリーSF [見る&読む]
このところ、ヒマにまかせてミリタリーSFなど読破!しております。
そもそもの始まりは、いぜん映画化されたハインライン原作の「スターシップ トルーパーズ」。全部見たけど、「2」は駄作でしね。昆虫軍団が吹っ飛ぶシーンなど3Dで再登場すると、ちょっと悪趣味かも。
「彷徨える艦隊」は現在「5」まででています。TV映画「宇宙空母ギャラクティカ」と似た設定ですね。
最終巻の「6」を早く読みたい~。
デイビッド・ウェーバー「反逆者の月」も、発想と設定がおもしろい!
あの月が巨大な宇宙戦艦・・という設定で、準主役的存在がコンピューターの「ダハク」。
なぜか、自我を持つようになり自己犠牲もいとわない・・・というと、「攻殻機動隊」のタチコマみたい。
← タチコマ玩具
余談ですが、パソコン通信華やかなりし頃、BBS「電子村」のオフ会でよ~く飲み会しておりました。その中にアニメの脚本を書いている方が・・・。攻殻機動隊のシナリオも書いた伊藤和典さんだったと思います。なにせ、当時はアニメにはまったく関心がなかったからですね。
そのデビッド・ウェーバー作品、反逆者の月シリーズが面白かったので、次の作品も読もうと思ったけど・・・、「オペレーションアーク」の表紙の絵をみて手がでませんでした。カメラでいえばEXか・・・。
そういうわけで上品な?表紙の「終わりなき戦い」を先に読みました。
ベトナム戦争に従軍した経験のある作者のせいか、戦闘シーンや兵士の心の動きがリアルです。
時空を越えた恋愛小説的なオチもあって、おすすめです。
SFではないけど大石英司さんの地域限定戦争シリーズも、すこ~し近未来兵器が登場します。北方領土奪還作戦は7巻までありましたが、こんどは4巻で終わりのようです。ブログ・大石英司の代替空港はこちら~。
特殊部隊「サイレントコア」、今回は「対馬」で活躍します。対馬といえばレンジャー部隊・西部方面普通科連隊が置かれ、小説でも「西普連」隊員がしばしば登場します。自衛隊の中でもちょっぴりヒミツの雰囲気~。なにしろ敵は中国・朝鮮半島にありという前提でもうけられた部隊のようです。
そこで小学館文庫「兵士に告ぐ」。西普連兵士の等身大の姿が淡々とルポされています。
その精鋭部隊も、このところ予算不足で実弾も撃てない現状があり、自宅で段ボールの標的を相手に、もくもくとエアガンで射撃訓練する隊員もいるとか~
むか~し、購入したエアガンを引っ張り出しました。当時、水牛製の本物のグリップに交換したりして、特注部品で固めたコルトガバメントです。かつて仙台で深夜、電動マシンガンでスタッフ連中とサバイバルゲームをやっていて通報され、警察に補導されました・・。
10年前に購入したガスと弾があったので久しぶりの射撃練習! ずうっと放置プレイ状態だったので、まともになるまでに時間がかかりました。
的まで約6メートル、気分はボブ・リー・スワガー ~
ブローバックの反動がキモチイイイ~♪
カラダで覚えたことはなかなか忘れません。なかなかいい集弾率です。
ちなみに的は、POVCAMの空き箱で作りました。
けっこう、いい気分転換です。
思えば・・・・カメラマンは、地を這い回る歩兵みたいなもんですね。もっとも、タダの歩兵というよりものごころついてからは特殊部隊を目指したワケですが・・・。
岩手へ~ [見る&読む]
今週は雪の山形でスタートしましたが、週末は岩手へ~。
通り過ぎる「はやて」の車窓からは雪の一面雪の世界
このところ、夕方から読むのは「日刊ゲンダイ」と「夕刊フジ」。
以前はちょっと品のない?紙面に「ゲンダイ」を電車内で広げるのははばかられたけど、「小沢幹事長」捜査に関しては、他紙とちがう紙面です。
きのう(土曜日)は、特大活字で「特捜部長のクビ」!
特捜部長がクビになったのかと思ったら「クビに値する」ということらしい。
「フジ」だけど、この捜査に関してはまったく垂れ流しリーク報道。そういうわけで、最近はゲンダイとフジ2紙を買って読み比べしております。一般紙でいえば、産経、読売も似たような感じ。ほんまに、名誉毀損で訴えられなきゃいいけど・・・。
数日前は、このフジなど「小沢幹事長 逮捕へ!」なんてトバシテおりました。
しかし、翌日は、一転不起訴 だったわけで、さすがにちょっと恥ずかしかった?のか、昨日の紙面は「朝青龍、ハワイ逃避」に逃避・・・。
ゲンダイ
TV出演していた特捜部長経験者も、証拠もないのに捕まえて自白を迫るなんて、明らかに手順が間違っているといっておりました。
別に民主党支持者ではないけど、自民党にウンザリしていただけに、鳩山さんは、もっとガンバッテもらわんといけません。「限りなく黒に近いグレー」なんていう永田町のセンセイなど、ホントウに日本は法治国家なの?と思っちゃいますね。
雫石のホテルに到着~。
軽~く飲んで、最後は「じゃじゃ麺」!
リーク報道 [見る&読む]
1月20日、午後、私の携帯に「ニュース速報」が流れてきました。
「小沢氏の4億円不記載、石川議員も了承」 ひぇ~っ、これは大ニュース!
赤レンガに消えていく小沢幹事長のイメージが浮かんできました。
ところがそのニュースは、その夜のTVにも流れず・・・・
どうやら読売新聞だけの「特ダネ?」。この事件の背景が伺える出来事でした。
連日のTV報道も、「説明責任」を求める大合唱でちょっと異様です。正義の味方を気取るキャスターや、一方的な主張をまくし立てるヤメ検コメンテーターなど~。
そうした中で、テレ朝「スーパーモーニング」の鳥越さんだけが、検察のリークによる一方的な報道というスタンスで、ヤメ検ゲストに疑問を呈していました。
このところ帰宅電車の中で見ているのが「夕刊ゲンダイ」。それまでは「夕刊フジ」だったけど、このニュースに関しては権力すりよりがめだつので、「マスコミは反権力」の原点をつらぬく「夕刊ゲンダイ」のほうがおもしろい~。
週刊誌では、ジャーナリスト上杉 隆さん+週刊朝日取材班の特集記事~。(1/29)
記事によると小沢さんは、検察権力にとって危険きわまりない思想の持ち主、逮捕できなくても政治的に葬れればいい・・・と、東京地検関係者がリーク!?したとあります。
直近の事件では西松建設事件もありましたが、「大山鳴動してネズミ一匹」で終わったことなど考えますと、今回の事件は犯罪捜査ではなく、人事と既得権を死守しようとする検察=記者クラブメディア連合体と「小沢幹事長」の権力闘争・・・という見方に、説得力がありますね。
マスコミの論拠の一つになっている「世論調査」で「調査対象のの90%以上が、説明責任が足りない」と言ったそうですが ●検察の説明責任 ● マスコミの論調などのアンケート項目があったりするとかなりの高いパーセンテージで同様の?がつくと思われます。
司法関係の記事は一方的な警察&検察の発表を垂れ流している一面もあり、これが数々の冤罪事件を生む土壌になっています。今回も検察の振りかざす正義のありようについて、問題が提起されているわけです。
きょうは、小沢幹事長の任意聴取があるそうですが、さて結果は・・・。
3D元年 [見る&読む]
48時間前に見た話題の映画「AVATAR」だけど、やはり3D!だぁ~というわけで、IMAXシアターへ。
IMAXデジタルシアターは、日本で4館だけだそうであります。
南武線に乗って川崎駅西口の「ラゾーナ」へ。
入り口でこんなメガネを渡されました。
むか~し、70㎜フィルムを使うシネラマを見たことがありますが
あの時のちょっと不自然な感じではなく、ごく普通の巨大スクリーン・・・・
↑ WOWWOWの「シネマジャック」より
巨大スクリーン、しかも3D、前日見たばかりなのに、別の映画のようです。
かつて下関の光映館で3本60円で映画を見ていた頃、当時の立体映画は、見せ物的な要素が強くやたら飛び出す映像が売りでした。しかし、AVATARの聖なる木の精が漂うシーンなど、3Dだからこその説得力がある場面です。
雑誌「ビデオα」も、3D映像の特集を組んでいますが、これからは3Dが普通になる・・・という予感がします。かつての同僚も3D映像を担当したりしていますが、「ぜんぜん、反響がなくてね・・・」といっていたのが去年のこと、AVATAR以後状況は大きく変わりそうです。
かつてハイビジョンが立ち上がった時に、たかが放送でハイビジョンは不要ではないか?という意見もありましたが、ハイビジョンが普通になってしまったイマを考えると、映画でも3Dがスタンダードになるのは当たり前かも・・。
AVATARで使われている3D技術は、まず撮影時、そしてCG。
特にCGはステレオ・レンダリングに膨大な時間が必要で、カネのない日本映画界の対応はタイヘンですね。
さて、いちどIMAX3Dを体験してしまったので、もう渋谷の映画館はサヨナラ!
これからはラゾーナ通いの予感~
さらに、今年は3Dテレビが登場するようです。
大型液晶TVが殆どコスト割れの状況になって苦しいメーカーの、頼みの綱が3DTVだそうであります。
ことし、もし・・・儲かったら? 50インチTV!と思ったけど
3DTVが出るまで待つとしよう~
昨日(7日)、朝日・夕刊のトップ記事は~「TV3D元年」。
けさのNNNニュースも、ベガスで始まったCESの目玉も「3Dテレビ」と報道。
先陣を切るパナソニックも、ソニーもコンテンツの囲い込みに入るなど
家電業界の生き残りをかけた、3DTV戦争に突入するようです。
ターミネーター4 [見る&読む]
きのうは、渋谷へ映画「ターミネーター4」へ~♪
日曜日とあっtて大入り袋~♪
これまでのターミネーターシリーズとは、がらり趣を変えて近未来的戦争映画。
マシン対人間の迫力ある戦闘シーンの連続、長編予告編はこちら。
映画の舞台は2018年という設定ですが、1976年生まれの地上攻撃機A-10(サンダーボルト)がまだ活躍しています。
マシン軍の兵器体系はよくわかりませんが、めちゃ頑丈なターミネーターが主な戦力のようですから、古いA-10で間に合うのかもしれません。すでに続編のT5の撮影に入っているそうで、次々にニューマシンが登場するマシン軍にくらべて、ジョン・コナー軍は兵器の更新もなく、L今後の展開は、旧日本軍のように精神力で頑張らないといけないようです。
人類一掃計画 [見る&読む]
正月2日、渋東タワーへ映画「地球が静止する日」へ~♪
予告編にひっかかって映画館へ足を運んだ口ですが、VFXだけは立派なれど、映画自体はあまりの駄作・・・、退屈なので居眠りしました。
脚本と監督の力不足ありあり・・・。
椅子から転げ落ちそうになったのが、人類を一掃しようと考えているエイリアン「クラトゥ」が、以前から地球に潜入させているスパイのウー老人(中国系です)に意見を求めるシーン(なんと、場所はマック!)、かなりの予算と時間をかけた人類抹殺計画という国家的なプロジェクトの割には、彼とは長年連絡不能で、例えばメールで情勢報告も受けていなかったらしい・・・・???
左が原作本、1951年にあのロバート・ワイズ監督が映画化し、SF映画の古典なのです。
右は、今回の「地球が静止する日」のノベライズ本。
最近のハリウッド映画はリメイクが多い・・・。行き詰まっているんでしょうかねえ。
http://www.delta-g.org/news/2008/10/post-216.html
もうひとり?の主役はエイリアンのパートナーのロボット、かつての映画は縫いぐるみだったけど、今回はCG合成でリアルです。おもしろかったのはロボットのシーンだけだったような・・・。
そのロボットだけど、原作本では最後に落ちがあります。
- 作者: ハリー・ベイツ
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/11/22
- メディア: 文庫
さて、エイリアン・クラトゥさんが殺害された後日談~♪
巨大ロボットは「私が主人なのだ( I am the Master )」・・・と明かします。つまりエイリアン「クラトゥ」はヒト型サイボーグの召使いだったのであります。
メカ(機械文明)が支配する世界からやってきた、機械生命対人類存亡の戦い~♪
このテーマでは、ハードSF作家のグレゴリイ・ベンフォードのシリーズが有名です。
来年、登場する「ターミネーター4」もマシン文明による人類一掃計画!
ヒトのようなエイリアンよりも、ヒトが作り出したマシンが進化して、生みの親の人類に愛想をつかし、地球を救うために人類を抹殺する・・・設定の方が正しいと思いますね。そういうわけで「地球が静止する・・・」というより「思考が静止する・・・」ような映画を見てしまったような感じでした。
クライマーズ・ハイそしてバカ社長 [見る&読む]
「東映」の映画を久しぶりに見た。感動したっ!
洋画しか見ないので、東映は、健さんの唐獅子牡丹以来である。
映画は「クライマーズ・ハイ」。
死者520人を出した航空史上最大の事故「JAL128便墜落事故」で、「全権デスク」を命じられたジャーナリストの物語~♪
「男の嫉妬」がうずまく地方新聞社の雰囲気は、ちょっと身につまされるところもあって面白い。
映画を見る前に本も読んだ。映画は、複雑なストーリーと人間関係をよく整理していると思う。主人公のジャーナリストの信条は「チェック&チェック」、つまり事実かどうか慎重に裏を取る。それが裏目に出て事故原因に迫りながらスクープを逃す「特オチ」を招く。動員できる記者が少ない地方紙の限界を超えられなかったわけだ。
主人公は「生涯一記者」へのこだわりがある。この地方紙の中ではまっとうなジャーナリストなのだ。
バカ記者が「オレは政治部だぁ」と肩で風を切るような生き方はしない。ワタシも生涯一カメラマンあるいは映像ジャーナリストを目指したけど、一匹狼(羊?)として生きなくてはいけないので、とても難しい。
JAL123便がダッチロールした1985年8月12日は、ワタシが松江から東京に赴任した日でもある。
11人の仲間を迎えての歓迎会が始まる直前、「日航ジャンボ」行方不明の一報が入って、そのままスタンバイになった。顔が知られている中は次々に、一張羅の背広とネクタイのまま飛び出していった。しかし、まったく知られていなかったワタシはどこからも声がかからず、そのまま居心地悪いまま過ごし、深夜ホテルに引き上げた。
しかし墜落現場はなかなかつかめず、朝までムダに山をかけめぐり、背広もよれよれになった帰ってきた。また、警察など関係機関が情報操作をして故意に救助活動を遅らせたという指摘もある。映画の中では地元消防団員が「夜中には墜落現場はわかっていた、警察が救助活動を遅らせた。すぐに始めていればもっと救えたのに・・・」という台詞がある。
余談だけど事故からだいぶたって頃、大型ヘリで事故現場の臨時へリポートに降りて取材した。取材カメラはβカム、偶然にも事故機と同じ「NO.123」のナンバーがついていた。
さて事故の翌日・昼前、生存者救出の生中継映像が流れ、各社とも「ヤラレタ・・・」と騒然~♪
大スクープは、フジTVである。映画ではそのカメラクルーも伏線の必要上、しっかり描かれている。
地上カメラ映像を上空のヘリに打ち上げ(ヘリスター)、へりから地上局へ伝送したわけだ。
フジTVには、同じ手でそのごともやられてしまったことを覚えている。伊豆大島の三原山が噴火して、全島避難する時にワタシも現場にいたが、フジはその様子もヘリスターで生中継していた。ワタシはもともと別の番組でいたわけだけど、いまどき飛び道具を持たないカメラクルーなど出しても役に立たない。また、やられた・・・と指をくわえて避難船を待っていた。
映画は、全権デスクをまかされたジャーナリストが、修羅場の中で、男の嫉妬、社内の権力構造やジャーナリストの変質や俗物ぶりをあぶり出しつつ、奮闘する姿がよく描かれている。新聞社の社長(山崎 努)も、俗物というかバカ社長ぶりも、山形新聞などの例もあるのでリアルに感じた。
映画の中で主人公や若手記者と、編集局幹部の対立構造の軸は「大久保連赤事件」、ジャーナリストもよって立つところは過去の栄光、群馬では大久保事件や連合赤軍事件である。映画では解説なしで「大久保連赤」のセリフが出てくるけど、観客はちょっと意味がわからないかも・・・? その力関係を覆す520人死亡事故の指揮をとる主人公の周辺に男の嫉妬が渦巻くわけだ。
それとは少し違うかもしれないけど、かつてワタシがスクープしたリポートでも少し感じたことがある。仙台時代に数ヶ月かけて「水田での産廃投棄事件」をモノにして全国放送したけど、いろんなことをあぶり出してしまった。
政治部が幅をきかす構造は、新聞社も放送局もあまり変わらないようだ。一時、子会社全部が政治部がらみ社長になっていたりしたワタシのよく知っている会社も、バカ社長が支配するところとなったりして、けっこうな悲惨な状況もあるようだ。こんな社長の下で働けるのか?とできる社員ほどそう考える。バカ社長の会社でも辞める社員が続出したが、ま~いろいろあるけど、「クライマーズ・ハイ」は映画も小説も面白い。オススメである。
日経プレミアシリーズ「バカ社長論」(著者 山田咲道氏)によると「会社の不調の原因はいつだって社長や管理職のデタラメな判断・行動にある」。某社東京事務所長として、身につまされながら読んでいる。
墜落したJAL123便墜落事故の原因は、圧力隔壁がこわれ尾翼にダメージを与えたため・・・とされている。しかし、疑問の声もいろいろでていて、自衛隊や米軍の模擬ミサイルが尾翼を吹き飛ばした説などがあり、映画のラストでもそうした疑念を提示している。
明日は、株主総会で松江~♪