想い出は時に生きるチカラだったり [ビデオ制作]
重い病で療養中の日舞のお師匠さんからかつての舞台をまとめたDVDの依頼。
テープは20本余り、古いのは1980年頃のものもあります。(VHSのデビューは1975年)
テープメディアの寿命は保存状態によっていろいろですが、特に湿度に弱く致命的なダメージを受けることもあります。この頃のビデオテープは酸化鉄をプラスチックテープに塗布したもので真空蒸着のminiDVにくらべるとまだマシですが、それでも垂直同期が乱れ、映像としてはかなり劣化が進んでいます。
VHSデッキで再生しつつ、HDSTORMの前面ベイにコンポジット入力ですが、テープによってすぐにキャプチャー中断されたりと意外と面倒です。
数秒間、キャプチャーしたとおもったら(左)、ストップ(右)。
そういうわけで、いったんDVデッキに入力してIEEE1394でキャプチャーしたり、DV、DVDにコピーしたりとかいろいろやってみて、なんとか20本あまりの素材をデジタイズすることができたりしました。
HDSTORMのコンポーネント信号のグリーン端子がコンポジット入力用です。アナログHDは、デジタルでおなじみのプロテクトを解除したりしますのでまだまだ使い道はあるのかもしれませんね。
そんなわけで昨夜は、師匠の30年あまりの軌跡を3枚組のDVDにしてお届けしました。
けさ身内の方から感謝を伝えるメッセージがありました。重い病の床にあっても想い出とともにかつての記憶が甦り時に生きるチカラになったりするんですね。
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