無人へりで空撮 [放送]
実機による空撮にふれたが、やはり無線操縦の無人ヘリによる空撮は、避けて通れない! 個人的な思い入れもこめて取り組んできた歴史があるからである。
無人へり(ラジコン操縦)を使った空撮の開発が始まったのは約10年前。
それよりも前、無人ヘリを使った農薬空中散布の話題を、「経済マガジン」という番組でリポートしたことがあって、メーカーから今度は、空撮用に開発したいので協力を・・・という話しが来たのがきっかけだった。
ヤマハ発動機製の無人ヘリ(250CCエンジン)に、DVカメラを搭載し、無線操縦で機体とカメラをコントロールする。この時のカメラはソニー VX-2100.
VX-2100で撮影した映像は、FPU送信機でスキッド(足)に取り付けた回転アンテナから送信する。
テスト中の機体を上空から撮影した。
機体にはFPU送信機が取り付けられており、地上で受信する。
受信した映像を中継車で受け、さらにCS地上局から全国に放送される。
こうした手法で、養老渓谷の秋など、朝のニュース番組で全国放送した。
この時はまだ自動追尾ではなかったのでへりの方向にパラボラアンテナを向け手動で映像を受信していた。
歳月、人を待たず・・・。ボクもイマより少し若い。
これはヤマハが開発したGPS装備の空撮へり。
大きな被害を出した北海道・有珠山のデータを空中から収集し、有名になった。
GPSを装備し地上データと照合しながら、視界外での操縦を可能にした。
さて、私が担当する空撮用無人ヘリの開発は、広島の世界的なRCへりメーカーであるヒロボー(株)といっしょに、鳥取砂丘でのテストなど、いろんな状況でテストを重ね、実用レベルにもっていった。
八丈島沖の無人島、八丈小島で小型機を持ち込んだ。この時の様子は「八丈島の春 空撮シリーズ」として首都圏ネットワークで3回シリーズで放送した。
この時つかったのは、メーカーが独自に開発した小型機。エンジンは50CC。
カメラは、CANON XL1を使った。
そしてソニーからHDR-FX1が登場した2年前、ついに搭載カメラはハイビジョンになった。
無人ヘリによる空撮のおもしろさは、地上数メートルの超低空の空撮が独特の映像効果をあげることである。
今回、奥滋賀渓谷の大滝(おおぜん)を、実機で空から撮影したが、これを無人ヘリで超低空でさつえいできないか? 検討しているところである。
hamapro先生
自分もホームページで公開しているように模型をやるので、模型の視点を利用した映像というのは興味があります。
「飛ぶ」という分野はやったことがないのですが、
実用という点では模型は本物以上のものが求められるという話も聞いたことがあります。きっとカメラ側とかの工夫もあるんでしょうね。
画像を見ても皆さんの期待と緊張感が伝わってきます。
自分のは鉄道模型にカメラを積みたいなんて言うごく楽しみだけで、あまり社会に役立つものではありません。
以前、ブログで潜水艦の模型を拝見、模型もやられるんだ・・と感心しておりました。
by 初恋天使 (2006-10-25 10:14)
ラジコンの王道は、飛行機やヘリらしく、潜水艦や戦車などはマイナーグループのようです。海外などはけっこうマニアがいるんですけどね。
最近は渋谷にあるメーカー「ファーストラジコン」でRC潜水艦の完成品を購入してささやかに楽しんでいる程度です。カメラを搭載して生中継やりたいですね。
by hamapro (2006-10-26 06:26)