島のクルマは天ぷら油で・・・ [八丈島]
八丈富士の山頂まで1280段の石段が刻まれています。
三脚を担いでいるのが、プロジェクトウエーブの岩崎さんです。力持ちなのです。
その考えの延長線上で「地球温暖化防止」のための新しい取り組みを始めました。
岩崎さんの車に、こんなシールが張ってありました。車は、天ぷら油で走っているのです。
BDF(Bio Diesel Fuel)、生物原料からディーゼル用エンジンを作り出すわけです。
なんと!岩崎さんたちのプロジェクトウエーブは、島のてんぷら油を回収して精製し、車の燃料に使うBDFを生産する試みを始めたのです。
← ここで天ぷら油を加工
アシタバの天ぷらやエビ天をあげる島の料理屋さんから廃油を回収し、ディーゼル用燃料を作ります。
わたしも今回の八丈島撮影から、3食!とも天ぷらを食べることにしました。メタボの恐怖におびえるこのころですが、まず身近にできるエコはこれです。みなさんも、ぜひ八丈では天ぷらを味わってください。幸いなことに島の食材はアシタバなどうまい天ぷらがいっぱいです。
この装置で天ぷら油を軽油レベルに加工します。
完成したBDF。まだこのBDFで走る車は島では少ないのですが、島の林道もスイスイ~♪ フィルターの目詰まりなどに注意しながら使っているそうですが、実用上まったく問題はないようです。
ガソリンや軽油は、八丈島はおそらく日本一高い200円近い値段になっています。
本来は食糧のトウモロコシで油を作るBDFと違って、産業廃棄物の天ぷら油を利用し、さらに!島の燃料価格より安価に供給できるわけです。環境問題の解決はコスト面をクリアしなければ解決になりません。
エコを唱える連中はたくさんおりますが、持続可能な経済活動につなげることは、大事なことですね。
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