SSブログ

潜水艦なだしお事故 [放送]

自衛艦の事故を取材した経験は一度あります。

ざっと20年前の1988年7月、潜水艦「なだしお」が横須賀沖で遊漁船第一富士丸と衝突、30人の方が亡くなりました。ヘリコプターによる中継とリポートを初めて経験しました。

当時はいまのように常駐の新木場HPではなく、放送ンターの屋上からのピックアップでした。現場上空に到着するとさっそく映像がつながり中継(当時はカメラは手持ちでした)がスタートしましたが、それとはおかまいなく現場リポートの注文~♪ 

えんえん3時間近く、燃料切れまで、撮影しつつ、リポートしました。

大事件、大事故の一報映像は、まずヘリ空撮です。カメラマン一人で搭乗することが多いので、まさかの時は、どこからも援軍はなく、けっこうタイヘンな状況になってしいまいます。

自衛艦「くらま」の事故でも、TV局のほかに、新聞社までヘリ取材をして動画までwebで公開しています。一部の映像しか見ていませんが空撮技術としてはイマイチのようです。

DSCN4689.JPG

この時の私のリポートなどを集めて、「大事件、大事故発生時のリポート表現」というテーマで本になっています。

DSCN4693.JPG

「エ~」とか「あ~」まで含めたワタクシのリポート内容も、そのまま活字化され、さらに「こうすれば良かった」という論評までついて、私の冷や汗たらたらリポートを今更ながら思い出させてくれます。そんなに分かっているんだったら教えてよ~といいたいところですが、どこからも助言などはなく糸の切れたタコのように狭い機内で冷や汗をかいていたわけです。

こうした、大事件や大事故を撮影しながらリポートという状況は、なが~いカメラマン人生でも経験することは滅多にありませんが、もしあたってしまったらタイヘンです。生放送なので全国的に恥をかいてしまうわけです。ま~ふだんから練習しておけばいいんですけどね。

その後、東京でへりデスクを仰せつかったこともあって、最後までヘリとは縁が切れませんでした。もっとも、へりとの最初のおつきあいが始まったのは、いまから30年以上も前の新人時代で、艦船模型と同様に、ラジコンヘリでしたけどね。けっきょく、当時はジャイロセンサーなどもなく飛ばすたびに、墜落→大破の大事故で途中でパイロットには向いてないと実感、断念しました。

ところで、今回の衝突事故は日韓関係を下敷きにしているのでいろんな意見が飛び交っています。船は右側航行が原則だそうですが、韓国船は急速左旋回で横になった状態で「くらま」と衝突したらしい・・・と推測されています。あんなに狭い場所で追い抜く必要があったのかどうかかなり疑問ですね。

NHKの映像から、Google Earthを使って、衝突場所を推定した。

 ↑ 「ばばたか」さんのブログで個人的に分析しておられます。おもしろいです。


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

自衛艦のデザインと性能寝姿 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。