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かんたん2カメ収録 [放送]

昨夜は、新しいデジカメ講座の第1回目。この講座はパナソニックのデジカメ Lumix 「FZ7」を使いこなして、ちょっと上を狙います

講師は写真家の小野寺宏友さん。1回目の昨日は、ホワイトバランスや、色温度など少し上をめざすにあたって、どうしてもクリアしておかなければいけない基本中の基本を勉強しました。このあたりは、ビデオと同じですね。

初めての試みとして、講座を補完するためのビデオを制作しようか・・?という話もあって、試験的に収録してみました。

カメラは2台。Aカメは吉川プロ、Bカメはこれが初体験の井上嬢。「意外と簡単ね!」といってました。

そして、今回は煩わしい編集を簡単にするため、スイッチャーでAカメ、Bカメを切り替えながら中継録画風にしました。これは、私が担当。井上嬢の映像を確認しながら映像を切り替えます。

最終利益率1%の低収益構造の弊社では、機材にお金をかけられません。スイッチャーは安価なEDIROLのLVX-400。これでばっちりです。

音声は、講師にワイヤレスマイク、会場内にマイクの2CHです。

AカメはDSR-500、BカメはHVR-Z1Jですが、少しZ1Jの画質が落ちるものの、切り替えによる違和感は無く、色については問題なく使えるレベルです。


ビデオα4月号! [放送]

現在、発売中の「ビデオα」4月号に、パナソニックP2用のNLE カノープス社のREXEED Pタイプの検証記事を掲載しました。

4月号の特集「HDに対応したテープレス」用の記事のひとつです。

テープレスのパナソニックP2カメラは、非常に画期的なカメラで、かなり評価する人も多いようですが、運用が極めて限定されるカメラです。

このカメラはHDVではなく、DVCPRO HDです。P2メモリーを使わなければ成功したかもしれません。

10年近く前、以前いた会社で、報道系はDVCPRO HDと、ソニーのHDCAMは、両者のどちらを採用するか、長期間にわたって検討したことがありますが、残念ながら、その時点では、DVCPRO HDの採用は見送られました。それより前に導入したMⅡが使い物にならなかったことを考えると、それでも当時のDVCPRO HDは、かなりの進歩でしたが・・・。

それから10年近く、現場の実績をもとに改良されてきたDVCPRO HDは.、私が思った以上の進化をとげているようです。

報道はHDCAMで決まっている会社も、地デジ時代の制作系は何を導入するのかこれからですので、「販売政策」如何によっては、パナソニック悲願の放送業界標準もあり得るかもしれません。

ところで、「ビデオα5月号」に、PCM-D1のレビュー記事を掲載する予定です。先日、友人が注文したら「品切れ」だったそうです。三友の営業に聞いてみたら、売れ行き好調で、4月1日現在、三ヶ月待ちとか・・・。

生産打ち切りになったら、プレミアムがつくかも・・・。

ぜひ、ビデオαを買ってね! 


20年目のゴールドディスク大賞 [放送]

きょう、BSハイビジョンで「ゴールドディスク大賞」の中継をやっていたのをちらっとみました。

そうだ、あれから20年・・・

20年前、ボクは第1回ゴールドディスク大賞を、朝の番組「おはよう日本」で5分ほど、リポートしたのであります。

その頃ボクは、特報部で取材兼カメラマンでしたが、当時のCBSソニー(現在は、SME)のKさんから、「公認会計士が決める売り上げNO.1というネタはどう?」といわれ、さっそく食いついてしまいました。

当時、不透明さを噂された音楽業界にあって、純粋に売り上げだけで、日本一を決める!というのは、非常に分かりやすいと思いました。公認会計士を、主人公にして取材を始めました。

会場にでかけると、マスコミは芸能リポーターでいっぱいで、報道カメラマンの我々は奇異な目で見られた記憶があります。第1回目のゴールドディスク大賞は、中森明菜さんでした。ほかにチェッカーズや安全地帯がいたような・・・。

彼女にインタビューしようと記者会見で構えていたら、ある芸能リポーターが「マッチとはどうなってますか?」とバカな質問飛ばしたものですから、彼女は怒って帰ってしまい、ボクの初めての芸能人へのインタビューはオジャンになりました。

これがきっかけになって、特報部時代は音楽ネタをよくやっていました。最後の取材は「演歌はなぜ落ち目か?」というテーマで、故春日八郎さんや故村田英雄さん、そして、坂本冬美さんなどを連日、インタビューしていました。

ある日、東芝EMIから新人歌手のお披露目があるというのでカメラ担いででかけました。たしか、立花理佐さん(うろ覚え・・・)だったような。芸能リポーターだらけの会場に、報道カメラマンが入ったので、会場にはさざ波のような波紋が広がり、視線が集まるのを感じました。中には「何かあったんでしょうか?」と心配そうに近寄ってきた芸能リポーターもいました。そこへ、新人歌手が本物の像に乗って登場! ど派手な演出にびっくり!

パーティー料理をぱくついている芸能関係者の中に、同じ会社のアナウンサーや音楽ディレクターを何人か見かけましたが、報道の我々が気になったのか、ゴキブリが床をはうごとく、ささっ~と姿を消しました。 

そして、帰りに福引きが待っていました。うろ覚えですが、空くじなしで豪華な賞品がいっぱい・・・。クルマやテレビなどあたったらどうしよう?と本気で心配しましたが、残念ながらドライヤーが当たっただけで、まずは安心しました。

いくらバブルの頃とはいえ、こんな世界もあるのか~と思ったものです。ゴールドディスク大賞の意味が分かりました。

しかし、そのゴールドディスク大賞を担当した監査法人も、その後、企業の粉飾決算などに荷担した疑いを指摘されるなど、演歌の衰退と合わせて、人生いろいろ・・・ですねえ。


ハイビジョン「東京ミレナリオ」公開中! [放送]

今回で事実上の最後となった光の祭典「東京ミレナリオ」が、東京NetTVのWEBにハイビジョン画質でアップされました。

東京ミレナリオは、12月24日 点灯式が行われ、FX1とZ1Jの2カメ撮影、元旦の撮影にはCANON XL H1を使いました。編集ソフトはEDIUSです。

今回で最後となったミレナリオ、お別れを惜しみ人たち40万人近い大混雑だったので、三脚も使えず、落ち着いた撮影は不可能でした。

撮影記はこちら

東京NetTV(株)は、丸の内に本拠を置く、ブロードバンド放送会社です。

内田晴敏社長は、いちはやくHDV(ハイビジョン)に目をむけ、やはり私が撮影、編集した「2005Marunouchi Style Fashionshow」をハイビジョン第1号としてネットにのせ、業界先駆者としての位置を旗幟鮮明にしたといえます。

そしてハイビジョン路線第2号が今回アップされた「東京ミレナリオ2005~2006」というわけです。

今回のフォーマットは、WMVでビットレートは6M、2M、1M、0.5Mですが、内田社長の話では、6Mの閲覧率がほかのフォーマットの3倍あるそうです。

つまり、高画質、大画面がもたらす至福感や情報量の多さが地デジ時代のイマ、求められているということかもしれません。

やはり、「時代はHDV(ハイビジョン)」ですね! 


やっと普通の発想ができるようになったNHK [放送]

NHK、視聴者が生中継で参加する情報番組
~IT技術使用の新番組。XVDと公衆無線LAN活用 ~

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20051207/nhk.htm

上記WEBを引用すれば・・・・

日本放送協会(NHK)は、IT技術を利用し、視聴者が家庭用カメラで生中継を行なったり、ブログの内容から視聴者の関心事項をピックアップして紹介するなど、視聴者が参加して作り上げるという情報番組「@ヒューマン」を2006年1月14日から総合テレビで放送する。放送時間は毎週土曜日の夜10時58分から12時まで。  2006年1月からスタートするNHKの新番組の中でも、「最大の目玉」に位置付けられているという番組。番組の基本は1週間の出来事を伝える情報番組だが、特徴は“つながる”をテーマに、視聴者がインターネットを介して映像で参加し、スタジオの著名人や、別の場所から接続している視聴者と意見を交わしたりできること。

・・・・ということらしい。期待できそうだ。

ここ20年近く、ボクは仕事の現場にアマチュア用機材や、新しい発想の機材を入れて、コスト圧縮をキーワードにいろいろな試みをやってきた。詳しくは、このBLOGの「アマ用機材で放送してきた」 http://blog.so-net.ne.jp/hamapro/2005-06-01

こうした試みは評価はされたものの、中間管理職や末端職員には受けなかった。なぜかというと、これまでの仕事の有り様までかえようという発想には抵抗があるからである。

なにしろ中継現場を例にとると「マイク1本に職員一人がいるのだ!」という抵抗勢力?が普通だった。(1997 四国)。仕事の専門性に名を借りて現場が肥大化してしまうのだ。甘えの構造である。

今回のNHKの試みの中心にある機材がBHA社の高圧縮・高画質のXVDフォーマットである。この機材も、このBLOGにあるように、先日、テストしてみたが使える機材である。ただし、画質はもっと向上させる余地があると思う。→「双方向で低コスト生中継」  http://blog.so-net.ne.jp/hamapro/2005-10-

これまで巨大メディアの名の下にあぐらをかき、変革を受け入れとしてこなかった、仕事と現場のありようの奇妙さを、やっと自覚できるようになったのはめでたい。

ちょっと遅すぎた感じがしないでもないが・・・。

セミナーなどで時おり紹介しているボクのニュースリポート「水田に産廃」は、カメラマンとしてのボクの原点である。10数年前、NHK仙台にいたとき、ニュース番組「NC9」で全国放送されたものである。宮城・岩沼地方で行われていた農地転用制度を悪用した水田への産廃投棄事件をとりあげ、取材から撮影まで一人でやって、オンエアまで足かけ2ヶ月かかった。私にとっては、会心のリポートのひとつである。取材中に関係者から「殺す」と脅迫され、なぜか?警察からもチェックされ、農業を守るはずの農協の協力も得られなかったが、農民・市民の協力で何とか取材できた。

自分なりに「特ダネ!」と思ったこのリポートだけど、NC9では、スポーツコーナーの直前、つまり番組ではオシマイ近くに放送された。いちばん、レベルの低いニュースとして扱われたわけである。(つまり時間調整用という位置づけ、他のニュースが時間的に押せば簡単にトンデしまう)。

友人の新聞記者は「うちなら全国版トップ!にいくかも、特ダネをこんな扱いをするNHKはどうなっているの?」。

当時の編責から見ると「どうせカメラマンのリポートだから・・・」と思っていたに違いない。見なくたってわかる・・・というわけだ。オンエア後、番組のSキャスターから手紙がきた。「最後の項目まで目を通していなかった。申し訳ない・・・」という言葉をいただいた。うれしかった。

放送は、地域社会にかなりの影響を与えた。やっと明るみにでたせいで警察も動かざるを得ず、関係者は逮捕され、農業を壊してしまう天をも恐れぬ所行にはそれ以来ストップがかかった。放送翌日にまわってきた「報道局メモ」には「ローカル局の能力向上を示す取材だった」とあった。しかし、現実には私が一人で取材したもので、ローカル局の能力とは関係ない。

同じ日、当時の仙台の報道統括(記者の元締め)は、記者抜きでやったことがよほど気に入らないらしく、ボクを呼びつけて「今に後悔しますよ!」とマジメな顔でいった。救いがたい体質を感じた。それが改善されるどころか、ますます別のベクトルに傾斜していったことは、その後の事実が証明している。

いつも上をうかがって仕事しているような組織や構成員で成り立っているようなジャーナリズムは、存在の意味がない。何のために、誰のために仕事しているのか・・・、ビデオでいえば、何のために?誰に見せるのか?これが大事だと思う。

「最大の目玉」といわれる今回の試みが、新しいものは最新のIT技術だけ・・・で、中身が骨抜きにならないよう、市民に顔をむけた放送を出してもらいたいと思う。 

今月3日(土)、仙台・松島の忘年会にでかけた。ボクがコメや農業、環境問題の取材にのめり込むきっかけになった水田産廃事件以後、関係者や友人になった方々と、毎年開いている忘年会なのである。もう、10数年続いている。 


IP+CS中継 第2弾! [放送]

中身の濃いNHK文化センター青山教室の講座を、IP(インターネット・プロトコル)とCS(通信衛星)を使って、全国へ生中継!の企画第2弾が22日行われた。

2回目の講師は、歌人の岡野弘彦先生。岡野先生は、「折口信夫伝――その思想と学問」(中央公論社)で2001年和辻哲郎賞を受賞され、歌集など多数ある。CS特別講座のテーマは「昭和天皇と和歌」。歌人としての昭和天皇をスポットをあてたもの。非常に興味深い内容だった。

中継カメラは2台。AカメはソニーDSR-500、BカメはHVR-FX1。いずれも4:3出力にした。

カメラマンは、青山教室ビデオ講座の先生と助手のお二人にお願いして、私はスイッチャーを担当した。通常の放送に比べると限られたフレーミングなので楽~である。

この会場からCS地上局までは、IP伝送(インターネットプロトコル)を利用。ビットレートは2Mbps。受信会場は、松山と高松の2会場。受信会場はCSチューナーで受信した映像をプロジェクターで映写した。俳句王国といわれる松山は短歌への関心も高く、評判もよかったようだ。

講座の中で、昭和天皇御製の和歌をパワーポイントで作成した。

コストの高いCSは、多数の教室への中継に向いているが、こんかいの受信会場は2会場だけ。コストを考えるとIPだけでよかったようだ。


双方向で低コスト生中継 [放送]

インターネットを使って低コストで生中継、しかも双方向で可能になるIP中継(インターネットプロトコルによる中継方式)については、先日、このBLOGでリポートしたが、今回は、さらなるコスト圧縮をねらってインターネット回線のみを利用した、双方向の生中継をやってみた。

きのう(10/25)、2回目のテストを行った結果、Bフレッツを使い1~2Mbpsでもクリアな映像で双方向通信が可能で、実用的なツールであることを確認した。

まずは,今月19日、ビデオ講座の様子を、生中継テストした。

生中継の対象に選んだのは、毎週水曜日の人気講座「ビデオ撮影・水曜」。

城田講師は元NHKカメラマン、つまり私の先輩である。頭髪は私より少ないがとても元気で人気のある講座である。

今回の新兵器はBHA社の新製品「Camcastシリーズ」。前回は、送信機(エンコーダー)+受信機(デコーダー)の一方通行中継だったが、今回は、双方向を可能にする「XVD Camcast.cx」を使った。弁当箱サイズのコンパクトな筐体で、イーサーネットにつなぐだけで双方向通信が可能になる。

特徴は

① 一本のイーサーネットでビデオの双方向配信可能

② 高画質、高圧縮のXVDフォーマット採用

③ 720×480,フルモーション、フルサイズの送信可能

④ コンパクト、リモコンだけで簡単設定

こちらは、受信会場。ビットレートは2Mbpsに設定。100人くらいの会場ならまったく問題ないレベルで視聴可能である。 

使用機材は送信会場に、ソニーDSR-500、PD-170をスイッチャーで切り替えた。受信会場には小型DVカメラを設置。非常にコンパクトな中継機材で済む。

カルチャー業界は、極めて!利益率が低く、コスト圧縮が最大の命題である。親方日の丸的発想では利益を出すのが難しい。そこで使用機材も性能ほどほどで安価な機材を使いこなすのが肝心である。

左のVAIOでパワーポイント画面を作成しテロップなどを作成する。

今回導入した導入したEDIROLのスイッチャー「LVS-400」である。20万円以下で購入できるスイッチャーとしてはかなり優れもの。

テストの結果、双方の会場にカメラをいれてお互いに相手の顔を見ながら質問が可能なるなど、顧客サービス、販促活動、業務改革にかなり使えそうだ。

いまどきあまりないと思われるが、水戸の御老公よろしく、ご一行さまが各地の支社などまわって会議を開いている会社などは、テレビ会議システムとして使い無駄な経費を抑えることも可能である。お金は大事だよ~。よ~く考えよう ♪


ハイビジョンでインターネット放送開始! [放送]

ブロードバンドで本格的なハイビジョン放送が始まりました。

東京・晴海のトリトンスクエアビルにある、東京NetTV株式会社です。本格的なインターネット放送事業に乗り出しました。

CEOの内田さんが銀座で開かれたソニーHDVセミナーに出席されていたことから今回の撮影になりました。HDVセミナーが取り持つ縁!ですね。

今回はHDV3台の3カメ撮影をすることにしました。

《Aカメ》HVR-Z1Jをメインカメラで私が担当、そして足元には《Bカメ》無人のHDR-HC1、2階後方に《Cカメ》FX-1という配置です。

 Z1Jで私が撮影したAカメ位置からの映像です。美女たちを至近距離で撮影しました。本格的なファッションショーは、初めての経験でしたが、華やかな撮影もたまにはいいですね。

 これはBカメのHC-1位置からの映像。モデルたちはほぼ同じルートを行ったり来たりするので、無人カメラでも大丈夫です。ワンマン撮影でもロングショット専門に無人カメラを配置することで編集が楽になります。

 2階席のCカメ位置からの映像です。

音声は、《Aカメ》のZ1Jにつけた外部マイクECM-672でモノラル収録しました。こうしたステージでのDV撮影の問題点のひとつが音声の処理です。入力オーバーで音声が歪まないよう音声レベルはマニュアルにして慎重に設定する必要があります。

コンサートなどでは、リミッター回路つきのフィールドミキサーを使いますが、今回はそれほどでもないようでZ1Jにマイク音声をそのまま入力しました。

HDV編集は、CanopusのEDIUS FOR HDVを使いました。音声はAカメの音を使い、適宜Bカメ、Cカメの映像と切り替えて使いましたが、ほとんどワンマンでも間に合う撮影でしたね。

東京NetTVでは、現在このハイビジョン映像をWEBで見られるようになっています。それぞれの海鮮状況に応じて楽しんで頂くために、6M、3M、1M、0.5Mと4種類のビットレートでアップしてあります。

東京NetTVでは、ブロードバンドでハイビジョン放送!という意欲的なビジネスを展開しているわけですが、放送と通信の垣根が低くなってきたいま、ブロードバンドは新しいビジネス分野を形成しつつあるようです。

↑ 能代の女将 佐藤さん

自称「青山デジタル研究会」の例会は、「能代」で開いています。80インチ電動スクリーンがするすると降りてきて、映像をみながら盛り上がるわけです。

↑ 秋の夜は日本酒でHDV映像を極める

地上波デジタル放送に先行して始まったHDVによるハイビジョン放送!、もっぱら居酒屋「能代」で活躍している青山デジタル研究会ですが、HDVの伝道師として協力して盛り上げていきたいですね。

 

 


IP伝送勉強会 [放送]

昨夜、青山でデジタル映像をマジメに考える連中が集まって通称「青山デジ研」の勉強会を開きました。

月2回、木曜日の夜はNHK文化センター青山教室のビデオ講座「ハイビジョン(HDV)制作講座」を開いていますが、昨夜は特別バージョンです。テーマは最近流行のIP伝送(中継)。

講師のU君は、かつての同僚で中継放送のプロ、カメラマン兼エンジニアで、緊急報道の世界で活躍中です。彼からIP伝送のシステムと最新情報の講義を受けました。

IP(インターネットプロトコル)は、世界に広がるネットワーク=インターネットを支えている基本技術ですが、最近はこのIPを使った映像伝送も広く行われるようになってきました。

出席は、HD講座の受講者の皆さんや、メーカーなどでデジタル映像に関わっている方々です。

どうすれば低コストで生中継が可能なのか、そうした選択肢の一つしてIP伝送(中継)を勉強したわけですが、基本知識や情報のほかに、近く製品化されるインマルサットを使った新しい中継システムにもおよび極めて有意義な2時間でした。

先日のサテライト中継は、カルチャー業界としては初めての試みで注目されましたが、低収益構造のカルチャー業界では、何よりもまずコストです。ハードとソフト(ヒト)のあり方を徹底的に追求する必要があります。ビジネスとして考えた場合、些末な議論に流れることなく徹底的な検証が必要なことを実感しました。

そのためにも、素人集団だとしても常にコストを念頭においた最新技術には敏感でないといけませんね。どうしても、かつての親方日の丸的発想にはまりこんでいる自分を反省であります。

先日(9/26)にNHK文化センターが行ったCSサテライト講座は、中継会場のキャピトル東急ホテルからCS地上局までは、IP伝送が使われています。

ビットレート(1秒あたりの画像転送量)は2Mでしたが、IPをつかう場合、トラフィックの予想が困難なBフレッツでも、常時安定した中継を可能にするには?など、ふーむそうだったのか・・・・

さて、講座修了後、例によって「能代」で盛り上がりました。

次回のHDV講座は、BHA社の圧縮コーデックXVDをつかった生中継の検証の2回目です。

IPを使った場合、双方向が可能であること・・・、これがポイントです。

 


HDVでIP伝送+衛星中継 [放送]

昨日(9月26日)、溜池山王のキャピトル東急ホテルの「真珠の間」(シャンデリアに本物の真珠がいっぱい!)でHDVなどを使ってCS中継やりました。

NHK文化センターが、特別講座として行ったもので講師は聖路加国際病院理事長の日野原重明さんです。

日野原さんは、94歳と高齢ながら現役医師、著書の「生き方上手」は100万部を超えるベストセラーになりました。人気講師を迎えて客席は満員の盛況でした。

カメラは3台使いました。メインはソニDSR-500、Bカメはソニー HVR-Z1J、Cカメはキヤノン XL-2。

 

このCS中継は収録映像を、インターネット経由で、丸の内の地上局(宇宙通信)へ、そこから衛星通信(CS)で福岡、仙台など全国4会場へ配信されました。ビットレートは2Mbpsと高レートではありませんが、各会場の大画面プロジェクターには鮮明な映像で受信でき好評だたようです。

 

会場側を向いているカメラは、ソニーHVR-Z1Jです。残念ながらHDVを使ったものの、ハイビジョンではありませんでしたが、DV、エッジクロップモードにして4:3出力でスイッチャーと接続しました。今回はカメラとスイッチャーは、NHK文化センター青山教室の講師と助手だけで行いましたが、機材を簡略化すれば、もっと少人数、低コストでの生中継が可能になります。

こうしたIP伝送はすでに、ハイビジョンでも可能になっていますので、Z1Jも近い将来はハイビジョンカメラとして、本来の使い方にもどる予定です。

さて、まもなく10月、NHK文化センター青山教室では、こうした最新の技術をやさしく学ぶ「HDV(ハイビジョン)制作講座」や、ノンリニア編集などの特徴あるビデオ講座がスタートします。ぜひ、おこしください。


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