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ダライ・ラマ自伝 [見る&読む]

北京オリンピック聖火リレーでチベット問題が注目されています。

IMG_2902.JPG ← ダライ・ラマ14世

ほとんどの日本人が知らなかった・・・(中国人はもっと知らない?)チベットの歴史がクローズアップされています。もっとも、かつて日本が近隣諸国に多大な迷惑をかけた血債の過去も知らない高校生だって多いそうですが・・・。

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文春文庫「ダライ・ラマ自伝」を読みました。ダライ・ラマ14世は1935年生まれ、13世の生まれ変わりとして1940年に14世即位、中国の侵略で1959年インドに亡命政府を樹立、1989年ノーベル平和賞を受賞しています。

そうした半生を自分の言葉で記した自伝ですが、これがとてもおもしろい~♪ まさに大変な激動の人生、暗いチベットの現状を憂いながらも、周辺に注がれる目はあくまで温かく、ユーモアにあふれて明るい・・・、 人間としての魅力や存在感にあふれています。

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ダライラマ自伝によると、チベットは中国とは民族を異にし、歴史的にも関係のない中国が突如、誰も望んでいない「チベットを解放」、多数の寺院を破壊し、100万人を越える市民や僧侶を虐殺、600万人のチベットに1000万人の中国人が移民、中国化を進め、核兵器の基地、放射能廃棄物処理場にしてしまいました。正当化が難しい中国の蛮行と、中国がもたらしたチベットの惨状が、オリンピック聖火リレーで注目を浴びてしまったという状況になっています。

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「どうしてこんなことになったのか、あの多くの善良な男女の崇高な理想が、どうしてこのように非常識な野蛮さに変形してしまったのか、わたしには説明のしようがない。また、中国指導部内の人間が、チベット民族を抹殺してもいいなどとどうして考えるにいたったのか理解に苦しむ。おそらく、共産主義の名において、中国国民自身が四十一年間いいがたい惨めさを嘗めてきた結果として、中国は、人間への信頼を失った国になってしまったのではないだろうか」   「ダライ・ラマ自伝」(P 411 - 15章)

中国は報道カメラマンしていたときに、何度か一ヶ月を超える長期取材をした経験がありますが、風土や文化、市民レベルでは非常に魅力がありますが、国としての顔は落差がありすぎますねえ。

ダライ・ラマ14世は「北京オリンピックは支持する」、「独立は望んでいない」と言っています。中国は対話のテーブルについて欲しいものです。


旧山形県庁 [見る&読む]

私が山形で勤務jしていた時、まだ旧県庁でお役人の仕事の一部が行われていたりしていました。

崩れ落ちそうな?2階バルコニーから七日町商店街方面のカットを撮影したこともありました。

大正5年に建てられた旧山形県庁(昭和59年 重文指定)、現在は復元され山形県郷土館(文翔館)として親しまれています。

 

レンガ造りで風格があります。こんな建築がある町の人たちは幸せではないかと思います。

イギリス・ルネサンス様式だそうで、この階段の歩き心地は最高です。なにせ、贅沢なつくりです。

こんな席で会議などしていたんですね。

 

かも米で有名な前田農家です。知事の気分~♪

戦時下、銃後の県民への呼びかけ、いまの企業の体質とそんなに変わらないような・・・

この一戦=この営業、一億=全社員・・・

 

生涯学習センターとしても活用されています。カルチャーには強力なライバルです。高い家賃を払う民間カルチャーは、お客様第一のサービスで勝負するしかありません。

夏の青空の下ではこんな感じです。(WEBより引用)

壁紙にもどーぞ!と、紹介されています。

旧山形県庁は、古き良き時代のほっとする建物です。時々、ぶらっと行きたくなります。


フェルメールで行列 [見る&読む]

17世紀のオランダ画家、ヨハネス・フェルメール展(国立新美術館)にいってきました。特に行きたい!というわけではなく、たまたま招待券があったので足を運んだ・・・というわけです。

人気の画家&作品とあってながい行列が・・・。

帰ろうと思いましたが、どーせヒマだしと思って久しぶりに並んでみました。

展示されているフェルーメールの作品は日本初公開の「牛乳を注ぐ女」だけ。

チケットを見直すと「牛乳を注ぐ女とオランダ風俗画展」、あとの作品はおまけみたいなものでしょうか。いずれにしてもラッシュアワーの電車状態で、「牛乳を注ぐ女」を横目で見ながら通り過ぎました。

こちらも同時代の画家の作品で、人気があるらしくポストカードにもなっていました。

 

去年6月、ソニーのハイビジョンハンディカムのプロモーションの一環で、HDR-HC3を片手にパリ・ルーブル美術館を撮影させていただいたことを思い出しました。

 

ルーブル美術館の休館日に撮影したので、静かな雰囲気でダ・ヴィンチ作品に向かい合い、ラッキー!って感じでしたが、日本で開かれる話題の美術展はたいてい押し合いへし合い状態で、ほんとうに美術愛好家がいっぱいなのか、それとも行列マニアが多いせいなんでしょうか・・・。

ところでオランダといえば大航海時代に覇権を競った国ですが、それもイギリスに追い払われ、20世紀に入っても日本帝国にインドネシアから追い出されるなどパッとしません。オランダで連想するのは、王室、フェルメール、レンブラント、飾り窓の女、麻薬解禁、風車、堤防、安楽死・・・・。かなり、進んでいるl国!という印象もありますね。


リ・ジェネシス [見る&読む]

ついに短い夏休み終了・・・・、寝不足よサラバ!

その原因は、連日WOWWOWで放送していた「Re:Genesis リ・ジェネシス」

 

「Re:Genesis リ・ジェネシス」は、遺伝子操作やバイオテロ、生物兵器など、行き過ぎたバイオテクノロジーを調査する生化学調査班「NorBAC」(North American Biotechnology Advisory mission =北アメリカバイオテクノロジー諮問委員会)の活動を描いたドラマ。



カナダでは2004年から放映され、カナダ版“エミー賞”とも言われる“ジェミニ賞”2部門受賞の秀作とか。テーマが非常に今日的でストーリー展開や映像も工夫されていて非常におもしろい。

2ndシーズンを一気に見てしまい、連日、寝不足になってしまった。

ところが2ndシーズン最終13話で、生物兵器をめぐる政府の陰謀に巻き込まれ 、NorBACは自爆テロの標的に・・・・。ええっ!というラストにで終了。

しかし、大好評ドラマとあって、カナダでは3シーズン目に入ったようで、またWOWWOWで再会できる日が楽しみ~♪

「24」に始まって大人気のTV映画シリーズだけど、「24」はそろそろマンネリ化、「ER」は妙な方向へ、「ロスト」は暴走気味・・・・、そういう中でテーマを鳥インフルエンザなど身近な迫り来る見えない世界の恐怖を視覚化しつつ人間ドラマの要素まで多重的に描いたドラマは今日的で非常におもしろい。

シーズン3も期待! 


極大射程/ザ・シューター [見る&読む]

ぜひ、見たいと!思っていた映画があったので、渋谷の渋東タワーへでかけました。夜、最終の上映なので人影はまばら、ビール飲みながらのんびり見ることができました。

 新潮文庫

その映画とは、「極大射程」(Pointo of Impact)、ご存じスティーブン・ハンターの傑作、主人公は伝説のスナイパー、ボブ・リー・スワガー。銃が正義だったフロンティア時代そのままに、海兵隊の狙撃兵だったプロフェッショナルが陰謀と戦う傑作ミステリーです。

その「極大射程」(Pointo of Impact)を映画化したのが「ザ・シューター」。映画化にあたって時代をベトナムから中東に移して、ラストなどはぜんぜん小説と違いますがど派手な戦闘シーンは迫力があります。

スティーブン・ハンターの作品は全部読んでしまいました。

伝説のスナイパー ボブ・リー・スワガーが登場する作品は原作発表の順でいうと、今回映画化された「極大射程」が新潮文庫から、扶桑社ミステリーから「ダーティホワイトボイーイズ」、「ブラックライト」、「狩りのとき」、これ以外にも父親を主人公にしたのもあるので、親子2代にわたる銃社会アメリカの神話あるいは大河小説といえます。

ところで、先日、最悪の結末を迎えた愛知の事件は、またしても日本警察の無能さが際だちましたが、ボブさんだとどう処理したのでしょうか?。

彼ならきっと最悪のシナリオは避けられたと思われます。なにしろ、5時間も負傷した警官を放置したり、SAT隊員が流れ弾にあたってしまう事態を招くなんてことは、プロならば・・・、また、仲間を思う気持ちがあれば、消してあり得ない!ことです。

犯人の狙撃で思い出すのは、昭和45年の「瀬戸内シージャック事件」です。この事件では、警察のスナイパーに撃たれる瞬間がニュースで流れ、撃った警察官は殺人罪で告発されました。当時、私は広島にいて狙撃映像のラッシュを何度も見た記憶があります。打ち倒した警官が、イッチョアガリ! といったとか、いわなかったとか・・・いわれていました。この事件がその後の現場に影響を与えました。

動画はこちらで見ることができます。

これに懲りたのか、昭和50年におきた三菱銀行人質事件では、誰が撃ったが分からないようにと複数の警察官が撃ちまくりました。この事件では警官ら4人が死亡、犯人に対しては6人の警官が拳銃を一斉に発射したようです。「責任は俺がとる!」なんていう幹部はいなくなったわけです。

人命尊重という名の下に、もっと多くの命が失われてしまうという結末はめちゃ皮肉です。

わが日本のエリートクラスはいつの間にか責任をとらない人たちの集団になってしまい、年金を食い物にしてきたように、官僚システムがもたらした必然の結果ともいえそうです。

日本型システムは往々にして現場よりも、遙か離れたデスクの上から判断や命令が下されます。天下り法人などは特にそうです。現場の生きた声は上に届かないし彼らは無視します。なにしろ、自分たち以外、特に現場をバカの集まりと思っていますし、現場のプロたちの意見を聞くと面倒なので、自分たちだけで決定し、無駄なカネを使いまくり、退職金をしっかりもらってさっさと退場し、誰も責任をとらないシステムになってしまうわけです。こうした現場軽視の組織の暴走が日常的になってきました。

湾岸署の青島刑事でなくても「事件は現場でおきている!」と現場を把握できない無能幹部に文句いいたくなりますね。

ところで、本場のアメリカではスナイパー(狙撃兵)が主人公の面白い映画がいくつかあります。

■ スターリングラード( Enemy at the Gates ) 2001年 製作国 : アメリカ=ドイツ=イギリス=アイルランド  ロシア対ドイツのスナイパーの戦いがメイン

■ 山猫は眠らないSniper )  1993年 製作国 : アメリカ  続、続々編と制作されたがだんだんつまらなくなってしまったようです。

日本のスナイパーも頑張っています。

■ 最後の弾丸 1995年 制作:NHK・オーストラリア TVドラマとして放送されDVDになっていますが、なかなか面白い。ミュージシャンの玉置浩二が日本軍狙撃兵という意外性?もあります。

「最後の弾丸」をBSで見たとき、思わぬ拾いモノをした気分になりました。監督がオーストラリア人だったせいでしょうか。


クリント・イーストウッド [見る&読む]

私は、クリント・イーストウッドの映画は殆ど見ています。今では、役者というよりは類い希な才能の持ち主にして、アカデミー賞監督として有名です。

アクション映画「ガントレット」のオープニングの夜明けの町に流れるアート・ペッパーなど、ゾクゾクっとするほど、彼は音楽の使い方もうまい。

私も含めて、オジサンたちのビデオは音楽あるいはBGMの使い方は非常にヘタクソです。監督のビデオを見て、勉強するといいかもしれない。

さてクリント・イーストウッドの最新作は硫黄島を舞台にした日米それぞれの視点で描く戦争映画です。今月15日、敗戦記念日の朝日新聞朝刊に、全面広告で彼のメッセージが掲載されました。とても印象的です。

一部を引用・・・。

私が観て育った戦争映画の多くは、どちらかが正義で
どちらかが悪だと描いていました。
しかし、人生も戦争も、そういうものではないのです。
私の2本の映画も勝ち負けを描いたものではありません。
戦争が人間に与える影響
ほんとうならもっと生きられたであろう
人々に与えた影響を描いています。
どちらの側であっても
戦争で命を落とした人々は敬意を受けるに
余りある存在です。
だから、この2本の映画は
彼らに対する私のトリビュートなのです。
日米双方の側の物語を伝えるこれらの映画を通して
両国が共有する
あの深く心に刻まれた時代を新たな視点で
見ることができれば幸いです

↑ 監督の全文「日本のみなさまへ」はこちら。

さて、靖国やA級戦犯をめぐってにわかにナショナリズムをかきたてる連中がはびこっていますが、それとは一線を画した、品のあるいい文章であると思います。

きょう、本屋で「司馬遼太郎と東京裁判」(福井雄三著)を購入しました。司馬史観を断罪?した本です。最近増えているかなり奇妙な主張の本の一種ともいえます。この本の著者は「ノモンハン事件で日本は勝利した」といっています。

最近の研究では、両軍の被害がある程度わかってきて、思ったよりもソ連軍の被害が大きいのを引用して、著者は、「日本は勝った」と主張しているようです。

ノモンハンの戦闘は、結局、勃発時日本軍の戦闘レベルでの勝利はあったものの、後半以降は増強を重ねたソ連軍の一方的勝利に終わりました。

そして、この「戦争」で明らかになった日本軍の補給と人命軽視、戦車や航空戦力の軽視を反省することなく、第二次大戦へ突入してしまうわけです。つまり何も学ばなかったわけです。

当たり前のことだけど、死傷者の数や戦闘の勝ち負けで、戦争に勝った・・・なんていっても意味はないわけです。

また、この著者は「日本軍の兵器は優秀だった」といっていますが、優秀だったのは、少年戦車兵だった司馬さんがいうように「ブリキのような戦車で戦わされ、あるいは肉弾戦での突撃を強いられた日本兵の敢闘精神」で、これに対してソ連軍は、ノモンハンの戦訓をもとにあのT34戦車を産み出し、ドイツとの戦争に勝ったことを考えるだけでも「そんなバカな・・」とわかるハズです。

この戦争を勝手に拡大し死者を増やした関東軍の辻、服部といった旧軍の「秀才」たちは、何の責任もとらなかったわけで、その後のインパール作戦などで、その非合理、非論理、非科学的な体質はさらに加速して、敗戦へと至るわけです。

勝ったか、負けたかが問題ではなく、そこから何を学んだかということが大事~♪

戦争犯罪人を擁護される連中は、「ほんとうならもっと生きられたであろう」方々にもっと敬意を払うべきで、クリント・イーストウッド監督の「硫黄島」を見て、もっと頭を冷やしたほうがいいと思いますね。


AF [見る&読む]

このBLOGでAFというとオートフォーカスかも・・・

もっぱら通勤電車で読んでいるのはAF(アドベンチャーフィクション)小説。「アイスステーション」は面白い!

南極、氷の下の宇宙船?をめぐってフランス、イギリスの特殊部隊と死闘を繰り広げるアメリカ海兵隊!

イギリスの特殊部隊といえば、「SAS」が有名です。元隊員のクリス・ライアンの作品の最新作も、読ませます。

そしてSASの本家、イギリスのTV映画「SASシリーズ」も、WOWWOWでまとめてやっていたりしますが、おすすめです。

「アイス・ステーション」では、手段を選ばないSASとして悪役扱いされていますが、本家イギリスの映画では、勿論テロと戦うヒーローだったりします。

しかし、シリーズⅢでは、主役クラスが突然、まとめて戦死して姿を消してしまい驚きました。テロと戦うのもタイヘンです。


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